開発日誌

日々の開発、ものづくりについての話題や商品の説明を掲載していこうと思います。

ウィンドシールドで遊んでみる

 以前から呼吸も楽に、景色も楽しめるようなアップライトなDHポジションで平地を淡々と走るような自転車を作ってみたいと思っていたんですけど、amazonでバイク用のウィンドシールドが比較的安価に売られているのを発見し、遊んでみることにしました。

 

 空気抵抗との戦いと言えばグラマラスなエアロフレームやディスクホイール等、超高価なレース機材が販売されていますが、単純に前投影面積を見ればバイク本体よりライダーの方が圧倒的に大きく、自転車部品単体での空気抵抗削減にこだわってもその効果はかなりわずかなものです。レースはアスリートの勝負であり、機材の違いが身体の鍛錬の差を大きく上回るようではスポーツとして競う意味がありません。逆に言えば、レース用のエアロパーツは効果がさしてないから、レースでの使用が許されているのです。他方、私などはレースエントリーはおろか、碌に練習もせず、毎日晩酌を楽しむ始末。こういう不心得者にとっては、高価なレーシングホイールより、そのゆるみきった身を隠すためのカウルの方が効果大なのは間違いありません。というわけで、カウルの効果を体験すべく、レッツトライ。まずはやってみましょう。

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もっとちんどん屋っぽくなるかと思っていましたが、はったりのきくアラヤのマグネシウムフレーム&懐かしのSCOTT AT-4ハンドルと言った派手目の構成と相まって、見た目は意外と何とかなりそう。やってやれないことではない雰囲気ではないでしょうか。

ちなみにサドルの後ろにつけたリアカウルもどきは、ランバーサポート(腰当)としての機能を考えています。グレーのボックスの壁におしりの後ろを押し付けることで、腰を安定させ、力強くペダルを押し出すことができるというもので、ちょっと漕いでみた感じでは腰がすっと落ち着き、出力は上がりそうです。同様のアイディアは以前からあり、ずいぶん昔にセライタリアがターボマチックサドルにつけるアピュイドセルなんてアタッチメントを売り出し、一瞬のうちにUCIに禁止されています。まぁ、わざわざ禁止するぐらいなのでそこそこの効果があるということなんでしょう。ただ、重いギアを踏めば当然体への負荷も増すので、一般のサイクリングにおいて『出力が上がる=楽ちん』と簡単につながるかは確かめてみないとわかりません。速度と心拍(運動強度)の関係の他、今回はパイオニアのペダリングモニターも入れているので、実際にデータからカウルとランバーサポートの効果を確認してみて、何か有効なものができそうなら製品にしてみたいと思っています。

 

さて、最後に目の保養として200万円もする最新鋭の超高級バイク サーヴェロ P5Xでも見てみましょうか…

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何かこういうのをずっと見ていると、うちのマグネシウムバイクも割と普通に見えてきてしまうのが恐ろしいですね。

売りの空力もストレージ容量も案外勝てるんじゃ…(笑)

2017/03/24   Go
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